放射線による影響

マイクロシーベルトって?

ミリ(m)は1000分の1,マイクロ(μ)は100万分の1
1シーベルト=1000ミリシーベルト=100万マイクロシーベルト
0.001シーベルト=1ミリシーベルト=1000マイクロシーベルト
0.000001シーベルト=0.001ミリシーベルト=1マイクロシーベルト

日常生活と放射線

放射線量 内容
10マイクロシーベルト/年 クリアランスレベル導出の線量目安値
22マイクロシーベルト/年 再処理工場からの放射性物質の放出による評価値
50マイクロシーベルト/年 原子力発電所(軽水炉)周辺の線量目安値
50マイクロシーベルト/回 胸のX線集団検診1回
200マイクロシーベルト/往復 東京-ニューヨーク航空機旅行
400マイクロシーベルト/年 国内自然放射線の差
600マイクロシーベルト/回 胃のX線集団検診1回
1000マイクロシーベルト/年 一般公衆の被爆限度(医療は除く)
2400マイクロシーベルト/年 1人あたりの自然放射線
6900マイクロシーベルト/回 CTスキャン1回分
10000マイクロシーベルト/年 ブラジル・ガラパリの自然放射線
50000マイクロシーベルト/年 放射線業務従事者および防災に係る警察・消防従事者に認められている上限
100000マイクロシーベルト/年 緊急作業従事の際に認められている上限
250000マイクロシーベルト/年 引き上げ後の上限

放射能と生活習慣のリスク

要因 がんになるリスク
1000~2000ミリシーベルト浴びた場合 1.8倍
喫煙、毎日3合以上飲酒 1.6倍
500~1000ミリシーベルト浴びた場合、毎日2合以上飲酒 1.4倍
やせすぎ(BMI19未満) 1.29倍
肥満(BMI30以上) 1.22倍
運動不足 1.15~1.19倍
200~500ミリシーベルト浴びた場合 1.16倍
塩分の摂り過ぎ 1.11~1.15倍
100~200ミリシーベルト浴びた場合 1.08倍
野菜不足 1.06倍
受動喫煙 1.02~1.03倍

国立がん研究センターより

放射能汚染された食品と内部被曝

ほうれん草1kgに15020ベクレルのヨウ素131が含まれていたという報道がありました。これをそのまま調理して食べたとすると、内部被曝量は0.330ミリシーベルトと算出されます。このほうれん草を3kg(おひたし75皿分)食べると、一般公衆の年実効線量限度である1ミリシーベルトに到達します。

飯舘村で3月21日、水道水1リットルあたり965ベクレルのヨウ素が検出されたという報道がありました。これを飲んだ場合の内部被曝は0.02123ミリシーベルトと算出されます。この水を47リットル飲むと、1ミリシーベルトに到達します。

なお、放射性ヨウ素の半減期は8日であるため、実際の放射線量は時間が経つに連れ減少していきます。(報道によると、飯舘村では4月26日以降、水道水に放射性物質は検出されていないそうです)

詳細、計算方法は「国立がん研究センター 放射線被ばくについての科学的な理解2」参照


放射性ヨウ素(主にヨウ素131)の基準値

食品 基準値(Bq/kg)
飲料水 300(乳児は100)
牛乳・乳製品 300(乳児は100)
野菜類(根菜・いも類除く) 2000
魚介類 2000


放射性セシウム(セシウム137、セシウム134)の基準値

食品 基準値(Bq/kg)
飲料水 200
牛乳・乳製品 200
野菜類 500
穀類 500
肉・卵・魚・その他 500

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